注文住宅を建てるタイミングで知っておきたいこと

いつか注文住宅を建てたいけれど、適切なタイミングがよくわからない、こんな方もいるはずです。注文住宅を希望する動機は人それぞれですが、同じくそのタイミングも三者三様と言えます。とはいえ、年齢層やライフイベントあるいは季節など、全体的に大きな傾向があるのも事実。もちろんそこには、それなりの理由があります。

例えば実際に注文住宅を建てた年齢層のボリュームゾーンを見ると、40歳前後に集中しています。ちなみに所得層も見てみると、全国平均で約730万円。なぜこの年齢層に集中するのか、その大きな理由は住宅ローンとの関係にあります。すなわちローンの返済期間は平均で約33年と言われており、逆算して考えると、30歳代から40歳代前半にローンを組めば、仕事の退職時あたりに完済することが可能になります。

年齢や所得に加えてライフイベントも、注文住宅を建てるタイミングの重要なポイントです。一口にライフイベントといっても色々ありますが、最もオーソドックスなものが、やはり結婚と出産でしょう。パートナーとの新居を構える際に、それまで暮らしていたマンション等の賃貸物件から、一戸建てのマイホームを建てるケースなどはよくある話。また出産すると、将来の子育てを考えてもっと部屋の数を増やしたい、教育や治安の環境が良い地域に家を建てたいなど、このような動機から注文住宅を希望するケースも少なくありません。

さらにライフイベントとしては、その子どもが独立したタイミングも見逃せません。今までの住まいでは部屋が余ってしまう、間取りがシニア向けではない、自分たちの介護まで考えてバリアフリー化した等、このような動機で住宅を建て替えるケースも目立ちます。